占い・診断の宝箱

江原啓之氏について

 江原啓之さんやオーラの泉で一躍有名になった、スピリチュアルという言葉。直訳すると「精神的」という意味ですが、スピリチュアルな世界とはどういうものなのか、江原さんを取り巻く問題を、ここで考察していきたいと思います。

1.スピリチュアルな世界と宗教

 江原さん旋風によって、今や社会現象にもなったスピリチュアルワールドですが、オーラの泉のテロップにも出てくる通り、「考え方の一つ」に過ぎないわけです。これはつまり、科学では到底証明することのできない領域であり、概念ですから、信じるも信じないもあなた次第なのです。科学で証明できない以上は、科学的にはスピリチュアルワールドは存在しないことになるのです。しかしながら、スピリチュアルワールド=精神世界とは、その名の通り精神にこそ存在しうる世界であり、人間の心、想像、イメージがスピリチュアルワールドを創造しているわけです。それはいわば宗教とも言えると思います。

2.アインシュタインとスピリチュアリズム

 オウム真理教や、どこかの宗教団体の影響で、宗教は悪、というイメージが先行してしまう昨今ですが、宗教そのものは誰にでも当てはまるキーワードではないかと思います。面白い事実をあげると、相対性理論です。ご存知でしょうか?かの有名なアインシュタインが研究した理論です。この相対性理論によると、「人間の存在も含め、すべての物事は相対的に存在しうる」ということです。つまり、「目の前のこの文章や、パソコン、この文章を読んでいるあなたも、何かと比較した結果、存在しているのですよ」、という意味です。そして、「絶対的に存在するものはない」ということにもなります。不思議だと思いませんか?私たちの存在の絶対性が科学的に(相対性理論上は)証明できないというのです。じゃあ、私たちって宗教的な、それこそスピリチュアルな存在じゃないですか。

3.存在は永遠なり

 前述の話は、江原さんの考えが正しいかどうかを説明したわけではありません。ただ、スピリチュアルワールドがアインシュタインの相対性理論に、ものすごくマッチしているような気がしています。こういった取りとめもない話は、理系の学生にはウケが悪いのでしょうが、かく言う私は理系の出身なのです。
 さて、江原さんの言うスピリチュアルな存在は、人間は「肉体」、「霊体」、「魂」の3つで構成されている、というものです。私たちが捉えている「死」とは、スピリチュアルな世界では肉体が消えてなくなるだけのことであって、霊体や魂が消え行くわけではない、ということを説いています。それはつまり、「魂の存在は永遠なのだから、肉体が見えなくなっただけで悲しまないでください」という、私たちへのメッセージが込められています。そう考えるだけでも、死への恐怖とか、親しい人たちの死について、今までよりも客観的に理解できるのではないでしょうか。そして、不安や悲しみが少しでも和らぐのであれば、スピリチュアルな世界を肯定しても悪いことなど何もないと思うのです。

4.スピリチュアリズムは自殺を助長しているか

 メディア報道が過激になるにつれて、スピリチュアルな世界を説く江原さんの立場は悪化の一途を辿っているようです。例えば、死後の世界の存在を認め、論理的に解説することで、自殺を助長しているのではないか、という論争です。みなさんはどう思われますか?確かに難しい問題なのですが、死への恐怖を取り除いてしまった結果、悲劇につながることもあるように思います。生物であるからこそ、死への恐怖を持ち合わせているものだとも考えられるからです。もちろんそれは、科学的な定義上の話ではあるので、霊体や魂の概念を取り入れて議論することはできません。また、死んで転生するためだとか、死後の世界を確かめるためだとか、スピリチュアルな世界の特質をそのまま体現してしまう人も出てきているのは事実だと思います。
 しかし、これらの悲しい事件を江原さんが助長しているのかというと、そうではないと思います。あくまで江原さんは、スピリチュアルな世界という考え方や概念を説いて、幸せになりましょうと言っているのです。苦しかったら死んで転生しなさいとか、魂は生き続けるのだから死んでも大丈夫だとか、そんなことは一切言っていません。もっと言えば、現世で苦しみや楽しみを存分に味わい、感動することが最も重要と言っています。苦しければ都合よく逃げなさいなんて、一言も言っていないわけです。

5.スピリチュアルな世界を楽しむこと

 江原さんを取り巻くメディアとの摩擦は他にもあります。人助けと称してメディアに露出しているとか、人を洗脳して金儲けをしているとか、たくさんの批判を受けているようです。 医者やカウンセラーなどは、人助けを目的とする以上、人より幸せになってはいけないという風潮があるように感じます。江原さんも正にこの風潮にぴったりなターゲットではないでしょうか。 江原さんを擁護するつもりは毛頭ないのですが、江原さんがたとえ物欲に溺れた、お金目当ての偽善活動だったとしても、それらを否定する権利は私たちにはないのです。 例えば献金を募っているだとか、修行行為を強制させるわけではなく、書籍やテレビを通して私たちに選択を委ねているのです。
 スピリチュアルな世界は科学的に実在しません。しかしながら、スピリチュアルを理解することで、私たちの生活や精神状態が潤うことも確かだと思います。 それは、占いや診断の結果を見て一喜一憂するレベルと同等であり、占いや診断と同じように楽しめることが醍醐味ではないでしょうか。 さらにスピリチュアルな世界は、生きることの意味、苦しみや悲しみの意味を説いているのですから、私たちが未来へ進んでいくための心のよりどころの一つとして、十分に意義のある考え方だと私は思うのです。

  お探しの占いはこちらからどうぞ。